いろいろ読書。

読んだ本の感想を書いていきます。更新ペースはゆっくりかも…マイペースに頑張ります!

不安でどうしようもなかったり、前を向けなかったり。そんな人に読んで欲しい一冊。

将来に他する不安が大きくて、でも行動が伴っていなくて。モヤモヤして。

 

そんな時になんとなく懐かしいなという軽い思いで読んでみたら、めちゃくちゃ心に刺さりました…

 

もうグサグサです…(笑)

 

こんにちは。Kuro-nnnです!

 

今回は、モンゴメリさんの「赤毛のアン」を紹介していきます。

 

赤毛のアン 赤毛のアン・シリーズ 1 (新潮文庫)

赤毛のアン 赤毛のアン・シリーズ 1 (新潮文庫)

 

 

 

この本は有名ですよね。

 

子供の頃に読んだことのある方も多いと思います。私も小学生の頃に読みました。

 

小学生のころは、アンの想像力に心が躍って。アンのやんちゃぶりに共感して。ただ楽しく読んでいた記憶があります。

 

でも大人になった今読むと全然ちがいますね…

 

読み終わった感想を簡単に言うと

不安も、不明瞭な未来も、みんな楽しめる気がする!!

こんな気持ちでした( ´∀` )

 

ウジウジしていた自分が恥ずかしいと思うくらい前を向かせてくれる物語です!!

 

もし、不安でどうしようもない人や前を向けない人がいたらぜひ読んでみてください!

 

あなたの心に響く言葉が見つかるかもしれません…♪

 

では、「赤毛のアン」の中で、私の心に刺さった言葉を紹介していきます。

 

 

  • 楽しもうと思えば大抵いつでも楽しめる。

物語の序盤に出てくる言葉にこんなものがあります。

 楽しもうとかたく決心さえすれば大抵いつでも楽しくできるのが、あたしたちなんです。もちろん、かたく決心しなくちゃだめよ。

これは、アンが再び孤児院に戻される道中に言う言葉です。

 

この時のアンの境遇は同情してもしきれないくらいなのに、このセリフを言ってしまうんですよ。

 

しかも、まだ11歳の子どもが。

 

このセリフを読んだとき「その通りだなぁ」と言葉が心にじんわりと広がっていきました。

 

私には親がいて、帰る家もあるのに。アンに比べたらこんなに恵まれているのに。

 

小さなことで落ち込んで不安になって、なんだか恥ずかしいなと。

 

楽しむ努力なんてしたことなかったなと、気が付きました。

 

楽しそうに生きている人たちはきっと楽しむ努力をしているんですよね。

 

当たり前かもしれないけれど、いっぱいいっぱいになると忘れちゃいそうです。

 

気をつけねば(^^;

 

 

  • 何かを手に入れたいと思うからこそ不安になる。

不安は気持ちが弱いから生じるものだから不安になってしまう私はダメなんだなと思っていました。

 

そんな、不安に対するネガティブなイメージを取り除いてくれたのがこの言葉。

この世の中では、何かを手に入れたいと思えば、それなりの代償を支払わなければならない。野心は持つに値するものであっても、手に入れるのはたやすいことではなく、勤勉さと克己心が要求され、さらに不安や落胆にもうちかたなければならないのだ。

やりたいことがあるから、目標や野心があるから、不安になる。

 

この考え方がとても気に入りました!!

 

確かに自分が不安でどうしようもなくなった時を思い返すと、大きな大会の予選会とか受験とか、絶対に勝ちたい!受かりたい!と思っているときが多かったように思います。

 

絶対にこうしたい!という気持ちが大きければ大きいほど、不安になるのは当たり前

 

そう思えば、不安を否定して押し殺すのではなく、受け入れられるような気がしてきました(^^♪

 

不安になるのはそれだけ努力した証!

くらい思ってもいいのかもしれませんね。♪

 

  • 先のことは分からない。でも、きっと素敵なところがある。

 あたしがクイーンをでてくるときには、自分の未来はまっすぐにのびた道のように思えたのよ。いつもさきまで、ずっと見とおせる気がしたの。ところがいま曲がり角にきたのよ。曲がり角をまがったさきになにがあるかは、わからないの。でも、きっといちばんよいものにちがいないと思うの。それにまた、それのすてきによいところがあると思うわ。

 

小学生の私はこの言葉を読んでも、そんなに気に留めなかったとおもいます。

 

曲がり角と言われたって、進学する学校を選ぶときの事かなくらいにしか考えていなかったのではないかと。

 

でも大学生になって自由が増えて、将来どうしようと考えて。

無数にある選択肢の中から自分で選ばなければいけなくなった今。

すごく響いています。

 

どの選択肢を選んでも、急速に変化し続けている今の社会で10年後や20年後の自分が明確に分かるようなもののほうが少ないのではないかと。

 

でもアンの言うとおり、きっとどれを選んでも良いものだし、それぞれ良いこともあるんだろうなと思えました…!!

 

 

 

以上。「赤毛のアン」で心に刺さった言葉たちでした!!

 

私はアンよりもかなり年上ですが、まだまだアンには及ばないみたいです(^^;

 

 

 

あ、怒ることは悪いことじゃないんだ。そう思わせてくれた一冊。

怒ることは、悪くない。

怒り続けることが、良くないだけだ。 

本の冒頭に出てくるこの言葉に救われました。 

 

あ、怒ることは悪いことじゃないんだ。

そう思えたんです。

 

 

 

こんにちは。Kuro-nnnです。

 

今回は、中谷彰宏さんの「怒らない人は、うまくいく。」を紹介していきます!

 

怒らない人は、うまくいく。(文庫版)

怒らない人は、うまくいく。(文庫版)

 

 

怒りって完全にコントロールできませんよね。

怒っていないふりをすることは出来ても、怒りという感情自体はどうしても発生してしまいます。

 

私もそうでした。

そして、その度に自己嫌悪して落ち込んで。そんな自分を変えたくて読み始めました。

 

読み終わった感想は、

 読んでよかった!!

これにつきます。

 

それでは、この本の中で特に心に残ったことを紹介していきます!

 

 

 

  • 怒ることは悪いことじゃない。

まずはこの言葉。

 

私もそうなのですが怒る自分を認めることができない、自己嫌悪してしまうという人は多いのではないでしょうか?

 

でも、怒ってもいいんです。

ただし、長い間起こり続けないこと。これが大事。

 

怒りはエネルギーを消耗させます。

どれくらい消耗させるかというと、

なんと全力疾走しているときと同じくらいらしいです!!

  

驚きですね。どうりで疲れるわけだ(^^;

  

では、どれくらいで怒りを納めればよいのでしょうか。

これは1分間ということでした。

 

 1つのことで、1分以上怒るタネは見つかりません。  

 1分以上怒り続ける人は、怒った状態を収束できなくなっているのです。それで、ほかに怒るタネはないかと一生懸命探します。怒るタネは、探すと見つかります。  

  

ドキリとしました。

私も怒っているときに過去を遡って、とっくに済んだことに対してイライラしたことが何度もあります。

確かに、探せば無限に出てくるんですよね。

 

でも、それでは何も解決しないし、論点がずれていってしまいます。

1分間怒ったらパッと終わりにして、サッと切り替えることを意識していきたいです!

 

  • 本当の強さは負けたふりができること。

 

「では、怒らないようにまず精神力を強くします」と言うのは間違いです。強いと、ポキッと折れます。折れた時に、逃げ出してしまいます。

大切なのは、「折れました」というフリをして、グニョンと曲がっているだけというしなやかさです。

 

この言葉にすごく納得しました。

 

そしてかっこいい!!

 

負けたふりをしてしなやかに曲がって、でも実は折れていない。

大人な感じがしてめちゃくちゃかっこよくないですか?

 

こんな人になりたい!直感でそう感じました。

 

また、これはあらゆる場面で役に立つのではないかなとも思います。

 

例えば、何かしょうもない事にイラついてしまったとして、それを否定して耐えるのではなく怒っていることを認めてしまうとか。

そうすれば、何で怒っているのか、どうすれば改善できるのかを分析できるかもしれません。

 

他には、理不尽な怒りをぶつけられた時。反発するのではなく、とにかく早く終わるように行動するとかもそうですかね。

 

負けたふりをしてしなやかに。心がけていきたいです。

 

  • 正しさよりカッコよさ。

 

「正しさ」に代わる基準は「カッコよさ」です。

「カッコいい」は、品格があるということです。

品格のある人は怒らないし、どんな事態でもイライラしません。  

 

  

確かに、何かに対して怒るときって「普通はこうだ」とか「こうするのが正しい」とか、こういう言葉がよく使われている気がします。

 

でも、そんな人を見て憧れるかというと…

イマイチですね。

 

それよりもイラっとしそうな場面でも笑顔でスマートに対応してしまう人のほうがカッコいいですよね!

 

2つ目の言葉でも同じようなことを書いたのですが、

「こんな人になりたい!」「こっちのほうがカッコいい!」

という方を選べば、自然と怒らなくなりそうです。

 

なにより、カッコよく行動できれば気分もいいですしね。

 

 

以上!「怒らない人は、うまくいく。」の紹介でした。

 

今回紹介した言葉以外にも心に響く言葉、自分を救ってくれる言葉、反省させられる言葉たくさん載ってます。

 

ぜひ、読んでみてください!! 

 

あなたが消えた夜にを読んで-No.3

こんにちは。

 

今回は中村文則さんの「あなたが消えた夜に」の感想を書いていきます!

 

あなたが消えた夜に。

 

この言葉から全てが始まったのですね。

 

犯人のとてつもない悲しさや絶望を感じます。

 

謎の多い連続殺人。

 

関係者が明らかになるにつれて、それぞれの性格や人間関係が浮かび上がってきます。

 

断片的にみると、皆いわゆる「悪い人」と言われるような人たち。

 

人を殺してしまった人や実の娘と肉体関係を持った父親、それを知っていながら放置する母親。他人を洗脳した医師もいました。

 

でも、これらの人々について更に多くを知るにつれて、これらの人々の最期を知るにつれて、嫌いになれなくなりました。

 

結局、皆自分を傷つけている。傷つけたいと思っている。そう考えてしまいます。

 

小説の中に出てくる

「人間の感情は複雑で、一本調子ではなくて、相反する感情が同罪するものだから」

という言葉。

 

その通りだと思います。

 

犯人は深い愛故に人を殺すことを決意した。でも、人を殺したくないと叫ぶ自分もいた。その矛盾の中で狂ってしまった。

 

主人公の警官は無意識の中で友人を利用した。犯罪を犯させ、見殺しにした。本人はそんなことするつもりがなかったけれど、無意識の自分が身体を動かしてしまっていた。それに気づいてしまい、過去から抜け出せずにいる。

 

そんな、矛盾の中に狂っていく人が沢山いる。

 

自分を理解することの難しさ、無意識の怖さを実感した物語でした。

山月記を読んで-No.2

こんにちは。

 

今日は中島敦さんの山月記を読んだので、その感想を書きます。

 

国語の教科書に載っていた記憶はあるのですが、その時はきちんと内容について考えていなかったので改めて読んでみました。

 

まず、李徴の印象について。

 

私は李徴が好きです。

 

1つのことにここまで没頭出来ること自体が1つの才能だと思うからです。

 

李徴は後悔ばかりしているけれど、それも1つのことを極めた人しか感じることのできない感情です。だからこそ、そこまで行けた李徴を羨ましく思ってしまいました。

 

ただ、李徴の場合は自分の中にいる猛獣を飼い太らせてしまったがために夢を叶えることができなくなってしまったんですよね...

 

 

 

次に山月記の内容について

 

「人間は誰でも猛獣使いであり、その猛獣に当たるものが、各人の性情だという。」

 

この言葉がとても印象に残っています。

 

誰でもという言葉から分かるように全ての人が持っているものであり、当然私の中にも猛獣がいるようです。

 

でも李徴と違うのは、今李徴から教えてもらえたという事です。

 

だから考えてみました。

 

李徴はなぜ猛獣を飼い太らせてしまったのか、どうしたら自分はそうならないように出来るのか。

 

李徴は恐怖に負けてしまったのだと思います。才能が足りないと思い知らされるのが怖くて、傷つきながらも努力するという事が出来なかったのではないかと。

 

つまり、傷つく勇気が無かった。

 

私も無いです。少なくとも山月記を読み終えたばかりの今は。

 

でも、傷つく勇気がないと何も出来ずに終わってしまうということを学べました。

 

だから、まずは傷つくことに慣れていこうと思います。小さな行動をたくさん起こして、小さな傷をたくさん負って。

 

そのうち、大きな傷を負うと分かっていても躊躇わずに進めるような人になりたい。

 

今はまだこのくらいの考察しか出来ていないですが、これから何回も読んでもっと多くのことを李徴から学びたい。

 

そう思える作品でした。

 

天使の囀りを読んで-No.1

こんにちは。

今回は貴志祐介さんの「天使の囀り」を読んだので、その感想を書きます。

私が初めて読んだ貴志祐介さんの作品は「新世界より」なのですが、その時の衝撃は今でも忘れられないくらい強く印象に残っています。

ただ、「天使の囀り」は「新世界より」とは異なる怖さがあり、とても面白かったです。

角川ホラー文庫から出版されていることもあって、ホラーなのは明白なのですが、私が予想していた恐怖の種類とは異なった感じでした...

なんて言えば良いのか、ぞわぞわする感じや鳥肌が立つ感じですかね。

怖いよりも気持ち悪いの方が近いかなーって気がします。

 

それでは、読んだ感想を書いていきます!

 

この物語では、2人の視点から語られています。1人目は主人公の女性で、精神科医。2人目は自称フリーライターの青年。

 

まずは、主人公の女性。早苗さんの方。

この人が連続して起こる奇怪な自殺の原因を明らかにしていきます。

そのため序盤には原因が分からないことに対する怖さもあったんですが、なんといっても中盤で原因がと分かった時の衝撃の方が凄かったです。

まさに主人公の女性が感じていることをそのまま私も体感している感じです。身近にいて、あり得そうだなと思ってしまうからこそ自分の事のように考えてしまいますし、虫に体を支配されるって想像しただけで気持ち悪いですよね。

そして、その感染者の末路の描写が細かくて、想像したくなくても想像できてしまうくらいです。

 

次は青年。信一くん。

普通にいそうな青年が、少しずつ侵されていく感じが辛いですね。

彼はそんなこと気づいてないし、むしろ楽しそうではあるんですが、その行動の異常さと原因を知っているが故の辛さがありました...

 

そして最初は全く関係がなかった2人が最後に合うんですけど、この時にはもう手遅れで、殺してあげるしかないんですよね。

 

まとめると、早苗さん視点の時はすごい感情移入して読めるんです。一方で、信一くんの時は客観的に第3者として読むのでまた違う面白さがあります。

そして何よりもこれだけの人が死んでいて、これだけの恐怖を与える物語なのに悪意を持って行動した生物が存在しないということが不思議でした。生物の世界は奥が深いですね。